SSブログ

大江戸リサイクル事情 [本]


大江戸リサイクル事情 (講談社文庫)

大江戸リサイクル事情 (講談社文庫)

  • 作者: 石川 英輔
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1997/10
  • メディア: 文庫



江戸時代の日本は、大いなるリサイクル社会だった!
その徹底ぶりは目を瞠るばかりで、しかもそれが商売に結び付くあたりがすごいです。
下肥を肥料として使っていたのは知っていましたが、それが商品として流通し、しかも品不足(出る量はどんな人でもそう変わりませんしねぇ)で高騰したとか。
お金を払って持って行ってもらう現代とはえらい違いです。
ちなみにその頃下水の発達していたヨーロッパでは…日本人には考えられないほど不潔な処理しかしてなかったそうです。
もう、読んでるだけで具合が悪くなりそう・・[がく~(落胆した顔)]

流通していたのはもちろんそれだけでなく、かまどの下の灰を買う『灰買い』とか、ろうそくを灯して出るロウのしずくを買う『蝋燭の流れ買い』壊れた傘を集める『傘の古骨買い』
買い取る人ばかりでなく、壊れたり擦り減ったりした道具を修理する人も大勢いたみたいですね。
しかもこれが、家にいるだけで向こうから来て直してくれたり、ゴミを持って行ってくれたり…。
日本人て偉大^^
もちろん一見便利に見えるこのシステムも、すべてが人力による手作業だったからこそできたことで、
現代の機械に頼った生活ではとても実現不可能なものですが。


最近この方の本ばかり読んでいるせいで、すっかり毒され…影響されまくっております^^ゞ
江戸時代は素晴らしく環境のいい世界でしたが、その分ものすごく不便な世の中でもありました。
今のようになんでもかんでも電気の力に頼っている生活で、本当の意味でのリサイクルなんて実現可能なのでしょうか?
nice!(3)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 3

コメント 3

こめおっと

こんばんは(^^)
またまた面白そうな本ですね!
買おうかな~♪おいくらですか(笑)?
ヨーロッパの不潔な処理は、なんとなく想像でわかるような・・・。
そういえば、昨夜から始まった、天海ゆうき主演のドラマで、藤木直人が、相手役で、ものすご~く、エコにうるさい役をやってましたよ!
ごらんになりましたか??
そうそう、パソコン、なぜにXPか?と言うと、ビスタを買う、余裕が家計にないからでして~(^^;
by こめおっと (2008-04-12 23:48) 

ponnta1351

コメント&nice!有り難う!  ウチのぽん太はこの3月で11才です。ハニーちゃんは?  ご紹介の本面白そうですね。そうそう江戸時代は合理的で結構暮らしよかったらしいですね。戦時中疎開していた時(疎開って言葉知らないかな?)下肥を汲みに来たら一束の薪を置いてくれた記憶が有りますよ。 お金さえ有れば何でも手に入り、無駄の多い今の日本はそのうち大変な事になると私は思ってます。
by ponnta1351 (2008-04-13 11:10) 

安奈

こめおっと。さん、nice及びコメントありがとうございます♪
はい、面白いですよ~。江戸時代の人物や風景を描いた当時の絵を使った挿絵も多いですし。
ちなみに、税別590円でおます~(揉み手)
ヨーロッパの不潔処理…ルイ何世だかがベルサイユに宮殿を造ったのは、臭いパリから逃げ出すためだったそうです。
凄まじいですね~^^;
ドラマ、存じませんでした! ドラマあまり見ないので。
天海さんは知ってますが、藤木くんと言うのは知らないですね~。
ぱしょこん>なるほど、そんな深い(??)理由があったんですね^^

ponnta1351さん、nice及びコメントありがとうございます~^^
ぽん太ちゃんは11才なんですか。もう立派なシニア猫さんなんですね。
ウチのは、今年の一月で14才になりました。
そろそろしっぽが二股に分かれないかなと思っているのですが^^
疎開、存じてますよ~。そんなに若くないので^^;
戦時中もそんなやり取りがあったんですね。
私が子供のころもビンなんかはお店に持って行くと五円とか十円とかで引き取ってくれて、それをお駄賃としてもらったものでした。
今だってそう言う方法はできないことはないと思うんですけどね。
本当に、資源の無駄遣いはそろそろやめるべきですよね。
by 安奈 (2008-04-13 19:44) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0